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大学入学共通テスト
英語問題情報
[大学入学希望者学力評価テストとは]
大学入学希望者学力評価テストは、2020年(平成32年度)から実施が予定されているセンター試験に代わる大学入学試験制度です。大学入学希望者学力評価テストの名称は現在のところ仮の名称(仮称)です。

2020年(平成32年度)から2023年(平成35年度)までは、現行学習指導要領の下でテストを実施し、2024年(平成36年度)からは新学習指導要領の下でテストを実施する予定となっています。

大学入学希望者学力評価テストでは、マークシート式問題の変更(改善)および記述式問題の導入が予定されています。マークシート問題については、受験者の思考力・判断力をより深く問う問題を出題する方向で検討が進められています。記述問題については、大学入学希望者学力評価テストの試験方法・内容などを検討している高大接続システム改革会議 「最終報告」(案)によると、下記の通りの問題形式を検討しています。
現在、国立大学の二次試験で行われているような解答の自由度の高い記述式ではなく、設問で一定の条件を設定し、それを踏まえて結論や結論に至るプロセス等を解答させる「条件付記述式」を中心に作問を行うこと
センター試験に代わる試験ですので、約50万人もの受験者の採点を迅速に行う必要があることから、記述式問題でありながら、迅速な採点に大きな負担がかからないよう思案されているのではないかと思われます。
[大学入学希望者学力評価テスト・英語問題]
大学入学希望者学力評価テストの英語問題は、「話すこと」「書くこと」「聞くこと」「読むこと」の四技能を重視するとしています。英語問題は記述問題に加え、スピーキング問題も検討されています。スピーキング試験の形式については、英検の二次試験のような面接方式の試験またはCBT(Computer Based Testing)方式の試験を検討しているようです。CBT(Computer Based Testing)とは、パソコンなどコンピュータを利用して行う試験方法です。

記述問題およびスピーキング問題が具体的にどのような問題になるのか、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)で評価すべき能力と記述式問題イメージ例」で公開されています。問題イメージ例として、下記の記述式(Writing)問題とスピーキング問題が紹介されています。

記述(Writing)問題

【問題】
インターネットなどを利用して、多くの人と友だちになることが話題になっています。このような方法で友だちや知り合いを増やすことについて、あなたはどう思いますか?あなたの意見とその理由を書きなさい。解答時間は20分間です。

スピーキング(Speaking)問題

【問題】
Here is a statement:

 Students inJapan should travelabroad. Do you agree or disagree with this statement? Give one or more reasonswhy you think so. You will have one minute to prepare. Then, you will have two minutes to speak.

<60 seconds>

記述(Writing)問題は、日本語の問いに対して解答時間20分の間に、問題の問いに対する自分の意見とその理由を英文で書く形式になっています。解答例では、英単語のワード数160ワードで解答していました。スピーキング(Speaking)問題は、問い自体も英語です。解答時間60秒の間に、問いの意見に対して賛成なのか反対なのかと、その賛成または反対する理由を英語で口頭で答える形式になっています。解答例として、賛成の立場と反対の立場の2例が紹介されていて、賛成の立場、反対の立場いずれも、英単語のワード数56ワードで解答していました。

一部報道によると、大学入学希望者学力評価テストの記述式問題について、2020年(平成32年度)実施の試験では数学と国語のみで導入し、英語の記述式問題の導入については、翌年以降、準備が整ってから導入する予定のようです。また、大学入学希望者学力評価テストの試験方法などを検討している高大接続システム改革会議においても、記述式問題の導入は、当面国語と数学とし、特に記述式問題の意義が大きい国語を優先して導入したらどうかという意見が出されています。スピーキング(Speaking)問題については、記述(Writing)問題以上に実施する際の課題が多いと思われますので、記述(Writing)問題の導入と同時期か、記述(Writing)問題より遅れての導入になるのではないかと思われます。

大学入学希望者学力評価テストの英語問題の情報については、新たな情報が発表されましたら追記して行く予定です。



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