第2問 次の問い(問A, B)に答えよ。 (配点 58)
A 次の問い(問1~17)の空欄 (
11 ~
27 )に入れるのに最も適当なものを, それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。
問10 A large proportion of
20 English-speaking people watch on TV is of American origin.
① that ② what ③ where ④ which
正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)
[正解と解説]
正解は②のwhatです。
この問題も問9に続き、文の構造が複雑で難易度が高い問題だと思います。
①のthatと④のwhichは、所有格の関係代名詞として「of which、of that」となる用法がありますがが、所有格の関係代名詞の場合、「the 名詞 + of which」と名詞の冠詞が「定冠詞/the」でなければなりません。よって、この2つは選択から外れます。
空欄以下からisまでの部分は、「English-speaking people watch on TV」となっています。watchは、自動詞と他動詞、両方の意味がありますが、この部分の場合、「on TV」がついているので、「英語圏の人々がテレビで~を見る」という意味になるので、「テレビで」何かを見るわけですから、watchは他動詞「~を見る」でないと意味的におかしくなってしまいます。よって、watchとon TVの間に何か目的語が入らなければなりません。
③のwhereは、whereが関係詞になる場合、通常関係副詞です。関係副詞のwhereは、場所、場合、時などを表します。まれに関係代名詞としてい使われることもあります。関係代名詞のwhereは、場所を表します。いずれの場合も「もの」の意味にならず、watchの目的語としては不適ですので、選択肢から外れます。
whatは、「こと、もの、人」を意味する「先行詞を含む」関係代名詞としての用法があります。空欄にwhatが入ると、watchの目的語となることができ、「A large proportion of what English-speaking people watch [what] on TV」で、「英語圏の人々がテレビで見ているもの(番組)の相当な割合が」という意味になり、文意にも合いますので、②のwhatが正解になります。
前置詞のofは、A of B「BのA」という形で出てくる場合が多く、be動詞の直後にofが来ると、違和感を感じるとともに、どのように訳せばいいかわからない人もいると思います。ofには、be動詞やcomeなどの動詞の後について、「起源、由来、出所」を表す用法があります。文法問題だけでなく、長文問題でも見かけますので、覚えておいた方がいいofの用法だと思います。
[問題文の和訳(直訳調)]
A large proportion of what English-speaking people watch on TV is of American origin.
英語圏の人々がテレビで見ているもの(番組)の相当な割合が、アメリカ出所のものです。
[単語・熟語の意味]
large [意味] 大きい、広い、多い、多数の、相当な、かなりの
proportion [意味] バランス、比例、割合、比率
English-speaking [意味] 英語圏の、英語を話す
of [意味] (be動詞、comeなどの動詞の後について「起源、由来、出所」を表す)~から、~の(出の)
origin [意味] 起源、由来、発端、生まれ、出所