第2問 次の問い(問A, B)に答えよ。 (配点 58)
A 次の問い(問1~17)の空欄 (
11 ~
27 )に入れるのに最も適当なものを, それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。
問2 A book is not always a good book just
12 it is written by a famous writer.
① because ② for ③ since ④ though
正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)
[正解と解説]
正解は①のbecauseです。
A book is not always a good book「本は必ずよい本であるとは限らない」と it is written by a famous writer.「それは有名な作家によって書かれた」の2つの文つなぐ接続詞を選ぶ問題です。
becauseは否定語とともに用いられると、「~だからといって、~ない」という意味なります。becauseのこの用法は、問題文のjustやonlyのような程度を表す副詞とともに用いられる場合が多いです。文意にも合いますので、①のbecauseが正解になります。他の選択肢の意味は以下の通りです。
for [意味] というのは~だから(主文の後に、カンマをおいて)
since [意味] ~だから(通常文頭)
though [意味] ~にもかかわらず
いずれもの選択肢も文法、内容などから不適になります。
[問題文の和訳(直訳調)]
A book is not always a good book just because it is written by a famous writer.
本が、それ(その本)がただ著名な作家によって書かれたからといって、必ずよい本というわけではない。
[単語・熟語の意味]
for [意味] というのは~だから(主文の後に、カンマをおいて)
since [意味] ~だから(通常文頭)
though [意味] ~にもかかわらず
because [意味] (否定語とともに)~だからといって、~ない
famous [意味] 有名な、著名な
[コラム]
notの意味の違い(部分否定、全部否定)
not alwaysは「必ずしも~ではない」という意味の部分否定になります。部分否定、全部否定の違いについては、わかったようなわからないような中途半端な理解の人もいるかもしれませんが、NHK教育テレビで英語の番組によく出演されている大西泰斗先生の「notのカーテン」というイメージは、この否定の違いの理解を深めるのに有用だと思います。
notの意味の違いは実は単純で、「notより後の部分を否定する」、「notの前の部分は否定しない」、それだけです。問題文を使って考えてみますと、
「not always a good book」の場合
notの後の部分を否定しますから、
よい本であることは(good book)/必ずである(always)/というわけではない(not)
(必ずよい本である(always a good book)、というわけではない(not))、
という意味になります。
「always not a good book」の場合
alwaysはnotの前にありますから、
よい本ではない(not a good book)/ということは必ずである(always)
(必ず(常に)よい本ではない)
という意味なります。
notの説明に限らず、大西泰斗先生の本「ハートで感じる英文法(NHK出版)」、「ハートで感じる英語塾(NHK出版)」はイラストも多く非常にわかりやすいですし、今まで暗記して覚えようとしていたことを、きちんと納得して理解できるようになる助けになると思います。
個人的には、大西泰斗先生の本を一度読むことで、その後の英語学習の効率が上がるのではないかと思っています。特に、英語は苦手だなと思っている人にオススメします。受験生の方はなかなか時間がないかもしれませんが、本屋さんに行った時にでも、どんな内容なのかぜひ一度見てみて欲しいと思います。