2017年度本試験第2問 A - 問7
文法・語法・熟語問題 (配点 2点)

第2問 次の問い(A~C)に答えよ。 (配点 44)

A 次の問い(問1~10)の  8  17  に入れるのに最も適当なものを, それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。ただし,  15  17 については, ( A )と( B )に入れるのに最も適当な組合せを選べ。

問7 The typhoon suddenly became weaker,  14  was good news for the village.

① it    ② that    ③ what    ④ which


正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)


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[正解と解説]
正解は④のwhichです。

この問題は関係代名詞の継続用法(非制限用法)の問題です。

関係代名詞の「継続用法(非制限用法)」は、関係代名詞の前にコンマ(,)を置きます。関係代名詞の前にコンマ(,)を置かない用法は、「限定用法(制限用法)」です。

「限定用法(制限用法)」は、関係代名詞以下の関係詞節が、先行詞を限定する用法です。「継続用法(非制限用法)」は、関係代名詞以下の関係詞節が、先行詞について説明をする用法です。「継続用法(非制限用法)は、名詞だけでなく、句、節、文なども先行詞になります。

問題文の前半の節から見ていきます。文の構造も単語もやさしめですね。全体で、「その台風は突然より(今までより)弱くなった」という意味になります。

次に後半の節です。空欄がまずあって、その後にbe動詞のwasが来ています。空欄以下の部分は「~はその村にとってよい知らせだった」という意味です。

①のitが空欄に入ると、後半の節だけ切り離して考えれば、意味としては通じます。ただし、前半の節とのつながりを考えた場合、コンマの代わりにピリオドを置いて文を分けるか、節の間にandなど適当な接続詞を入れて、文をつなぐ必要がありますので、選択から外れます。

②のthatは、関係代名詞としての用法があります。ただし、「継続用法(非制限用法)」には用いることができませんので、選択から外れます。

③のwhatにも関係代名詞の用法があります。whatの場合、先行詞を含んだ関係代名詞として用いられ、「~するもの、こと」という意味になります。

問題文の前後半の節の文脈から考えて、空欄には前半の節全体を先行詞とした関係代名詞が入る必要があり、whatの用法とは合わないため、選択から外れます。

④のwhichは、関係代名詞として、「継続用法(非制限用法)」、「限定用法(制限用法)」、両方で用いることができます。whichが空欄に入ると、前半の節全体を先行詞とした継続用法(非制限用法)の関係代名詞となり、「そのこと(台風が突然より弱くなったこと)は~」という意味になります。意味の通る文になりますので、④のwhichが正解になります。

[問題文の和訳(直訳調)]
The typhoon suddenly became weaker, which was good news for the village.
その台風は突然より(今までより)弱くなりました。そのことはその村にとってよい知らせでした。

[単語・熟語の意味]
typhoon [意味] 突然、急に、予期せずに
suddenly [意味] 情報
weaker [意味] ~を得る、手に入れる、もらう
news [意味] ニュース、知らせ、情報
village [意味] 村、(the village)村民、村人

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