1994年度追試験第2問 A - 問10
文法・語法・熟語問題 (配点 2点)

第2問 次の問い(A, B)に答えよ。 (配点 58)

A 次の問い(問1~17)の空欄 ( 11  27 )に入れるのに最も適当なものを, それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。

問10 The  20  to the students were very difficult.

① given tests  ② giving  ③ tests given  ④ tests giving


正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)

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[正解と解説]
正解は③のtests givenです。

問題文は、「The  20  to the students」までが主部(主語)(S)です。動詞(V)は「were」、補語(C)は「very difficult」の、SVCの第2文型の文になっています。

選択肢に「give」と「test」があり、問題文は「生徒たちに~は非常に難しかった」という意味になっていますので、「生徒たちに与えられたテストは非常に難しかった」という意味の文になりそうだと予想できると思います。

giveは目的語を2つ取ることができる動詞です。ただし、語順が「give + O(人) + O」のように、人の目的語が先に来る場合に、2つ目的語を取ることができます。人の目的語が後ろに来る場合、「give + O + to O(人)」となって、前置詞のtoが必要になります。

giveは「与える」という意味の場合、通常、他動詞ですので、②のgivingと④のtests givingですと、直後に目的語が来なければいけませんが、後ろに「to」が来ています。

文法的におかしいので、②のgivingや④のtests givingは、選択から外れます。自動詞のgiveが「与える」の意味の意味は、「give to O」で「(貧しい人たちに)~を与える」という慈善的な意味になります。

①のgiven testsが空欄に入ると「The given tests to the students」になります。「the students」の前に「to」がありますので、「give + O + to O(人)」の語順の形です。

「give + O + to O(人)」の形を受動態にすると、「give + O + to」のOが主語に来て、「O (were) given to O(人)」の形になりますので、受動態では目的語をgivenの直後に置けません。よって、①のgiven testsは文法的のかしいので、選択から外れます。

③のtests givenが空欄に入ると「The tests given to the students」となります。これを能動体に直すと、「The teacher (were) given the tests to the students/ 先生はテストを生徒たちに与えた」となります。文法的には問題ありません。

「The teacher」なんて問題文にないぞと思うかもしれませんが、この文では「The tests given to the students (by the teacher)」というように、「by the teacher」が省略されています。「テストが生徒たちに与えられた」ということの方が重要で、「誰によって」ということは、それほど重要ではないと考え、省略されたと思われます。

③のtests givenが空欄に入ると、文全体で「(先生によって)生徒たちに与えられた試験は非常に難しかった」という適切な意味になりますので、③のtests givenが正解になります。

[問題文の和訳(直訳調)]
The tests given to the students were very difficult.
生徒たちに与えられた試験は非常に難しかった。

[単語・熟語の意味]
give O(人) O / give O to O(人) [意味] ~(人)に~を与える

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