第2問 次の問い(A~C)に答えよ。 (配点 46)
A 次の問い(問1~11)の
9 ~
19 に入れるのに最も適当なものを, それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。
問10 "The idea that knowledge is only something to be learned at school is nonsense, don't you think ?"
"Yes, especially in a world as complicated and rapidly changing as
18 ."
① its ② ours ③ them ④ these
正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)
[正解と解説]
正解は②のoursです。
この問10の問題は、かなりの難易度の問題ですね。問題文の構造が複雑でよく勉強してる人ではないと、どういう構造になっているかわかりにくいかもしません。
まず、前半の文で「don't you think」が一番後に来ています。口語的な表現です。本来であれば、以下のような語順になります。
Don't you think that the idea that knowledge is only something to be learned at school is nonsense.
次に、don't you thinkより前の節の主語(部)は、下線部がすべて主語(部)です。その後のisがV:動詞で、nonsenseがC:補語になります。この主部のうちコアな主語が「The idea」でthat以下の部分は、「The idea」を修飾しています。
The idea that knowledge is only something to be learned at school is nonsense
前半の文全体では、和訳の意味のようになります。
次に、後半の文ですが、「as ~ as ~」がありますので、「~のように~だ、~と同じくらい~だ」という意味になる比較の文になっています。この文全体では「~のように複雑で急速に変化している世界では特にです」という意味になります。
比較の文ですので、何かと何かを比較しているわけですが、比較する一方は、問題文の意味と構造から「a world / 世界」だと言うことがわかると思います。「a world / 世界」と比較しているわけですから、空欄には、「a world / 世界」と「比較される世界」を表す語が入るはずです。
①のits、③のthem、④のtheseは、その、それら・かれら、これらを指示する元の語が見当たりません。元の語がないのにいきなり、その、それら・かれら、これらが出て来ても何のことかわからずおかしいので、選択から外れます。
②のoursは「私たちのもの」という意味の所有代名詞です。「もの」の具体的な内容は、「a world / 世界」との比較の文ですので、「世界」になります。「ours / 私たちの世界」が空欄に入ると、「私たちの世界のように複雑で急速に変化している世界では特にです」という意味になり、意味の通じる文になりますので、②のoursが正解になります。
[問題文の和訳(直訳調)]
"The idea that knowledge is only something to be learned at school is nonsense, don't you think ?"
知識がただ学校で習得されるだけの何かであるという考えはばかげたことだと思いませんか?
"Yes, especially in a world as complicated and rapidly changing as ours."
はい。私たちの世界のように複雑で急速に変化している世界では特にです。
(はい。私たちの世界と同じく、複雑で急速に変化しているような世界では特にです)
[単語・熟語の意味]
idea [意味] 考え、意見、見解、アイデア
knowledge [意味] 知識、学問
learn [意味] ~を習得する、学ぶ、勉強する、覚える
nonsense [意味] 無意味、ばかげたこと、ナンセンス
especially [意味] 特に、とりわけ
complicated [意味] 複雑な、込み入った
rapidly [意味] 急速に、速やかに、迅速に、素早く
change [意味] (他)~を変える、変更する、(自)変わる、変化する