2000年度追試験第2問 A - 問9
文法・語法・熟語問題 (配点 2)

第2問 次の問い(A~C)に答えよ。 (配点 46)

A 次の問い(問1~11)の  9  19  に入れるのに最も適当なものを, それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。

問9 "What did you think of last night's game ?"

"The team played well, but they  17  better in the first twenty minutes."


① couldn've done     ② didn't do
③ hadn't done     ④ must've done


正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)

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[正解と解説]
正解は①のcould've doneです。

①のcould've doneは「could have done」の略、③のhadn't doneは「hadn not done」の略、④のmust've done「must have done」の略です。

後半の文のbutまでの節は「そのチームはよいプレーをした」という意味になります。そのあとbutがあり、「しかし」と続きます。この「しかし」が正解を選ぶ際にポイントの1つになります。

各選択肢が空欄に入った際の後半の文の意味は以下の通りになります。

①チームはよいプレーをしたが、最初の20分にもっと上手くプレーしたかもしれない。
②チームはよいプレーをしたが、最初の20分にもっと上手くプレーしなかった。
③チームはよいプレーをしたが、最初の20分にもっと上手くプレーしていなかった。
④チームはよいプレーをしたが、最初の20分にもっと上手くプレーしたに違いない。

②のdidn't doと③のhadn't doneが入ると、後半の節にbetterの「もっと」があるため、文の意味がおかしくなってしまうため、選択から外れます。

④のmust've doneは、「もっと上手くプレーできたに違いない」であれば、意味がつうじますが、「もっと上手くプレーしたに違いない」ですと、少しおかしな意味になってしまいますので、選択から外れます。

①のcould've doneは、過去のことに対する推量を表しますが、この文は実際に試合を見て感想を述べている文ですので、「もっと上手くプレーしたかもしれない」ですと、意味がおかしくなってしまいます。 「could have done」は「~だった(した)かもしれない」という意味以外に、仮定法の「~できたろうに」という意味もあります。この意味はif節とともに使われる場合が多いですが、if節を伴わず、使うこともできます。

「~できたろうに」という意味ですと、「チームはよいプレーをしたが、最初の20分にもっと上手くプレーできただろうに」という意味になり、文意に合いますので、①のcould've doneが正解になります。

①のcould have doneと④のmust have doneは、「助動詞 + have + 過去分詞」の用法で、過去のことに対する推量などの意味を表します。この「助動詞 + have + 過去分詞」の種類と意味について、「助動詞 + have + 過去分詞」の種類と意味の解説ページに、簡単にまとめてありますので、よかったらご覧になって下さい。

[問題文の和訳(直訳調)]
"What did you think of last night's game ?"
あなたは昨夜の試合に関してどう思いましたか?

"The team played well, but they could've done better in the first twenty minutes."
そのチームはよいプレーをしました。しかし、彼らは最初の20分にもっと上手くプレーできただろうに。

[単語・熟語の意味]
better [意味] よりよい、もっとよい、より上手な、もっと上手い
could have done [意味] ~だったかもしれない、~できたろうに
must have done [意味] ~したに違いない、~だったに違いない

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