2012年度本試験第2問 A - 問1
文法・語法・熟語問題 (配点 2点)

第2問 次の問い(A~C)に答えよ。 (配点 41)

A 次の問い(問1~10)の  8  17  に入れるのに最も適当なものを, それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。

問1 Some companies have  8  a new policy of using English as the official in-house language.

① absorbed  ② accompanied  ③ adopted   ④ appointed


正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)

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[正解と解説]
正解は③のadoptです。

各選択肢の動詞の意味は以下の通りです。

① absorb [意味] ~を吸収する、吸いこむ、取り入れる、熱中させる
② accompany [意味] ~に伴う、付随する、添える、添付する
③ adopt [意味] ~を採用する、採択する、取り入れる、認可する
④ appoint [意味] ~を指名する、任命する、指定する、指示する

Some companies haveの直後に空欄があり、各選択肢はいずれも動詞の過去分詞ですので、問題文は現在完了の文であることがわかると思います。

問題文は「いくつかの会社は、社内の公用語として英語を使用する新しい方針を~している」という意味になります。

official languageは「公用語」という意味で、in-houseは「社内の、企業内の」という意味ですので、「official in-house language」は「社内公用語」という意味になります。

問題文の意味から考えて、③のadoptが空欄に入ると、「いくつかの会社は新しい方針を採用している」という意味になり、文意に合いますので、③のadoptが正解になります。

ユニクロを運営しているファーストリテーリングやECサイトの楽天市場を運営している楽天など、社内公用語を英語にする企業が増えて来ています。ビジネス英語と言うと、英会話をイメージしますが、海外赴任した場合などはともかくとして、日本にいて、海外の企業などと取引する場合は、英語の読み書きが結構必要になってきます。

英語で取引先とメールのやり取りをしたり、英語の文章を読んだりすることが頻繁にあります。最近では、英会話偏重で文法などが軽視される傾向がありますが、ビジネス文書は、文法を踏まえたきっちりした英語ですので、文法の知識は必須だと思います。

あくまで自分の経験ですが、文法に則ったきちっとした英語でメールを書くと、海外の人の対応もよかったように思います。大企業だけでなく、中小企業も海外と取引することが多くなっていますので、大学受験だけのためと思わず、文法の勉強をしっかり取り組むと、後で思わぬところで文法が必要になって、勉強しておいてよかったなと思う機会が出て来るかもしれません。

[問題文の和訳(直訳調)]
Some companies have adopted a new policy of using English as the official in-house language.
会社の中には(いくつかの会社は)、社内公用語として英語を使用する新しい方針を採用しているところもあります(採用しています)。

[単語・熟語の意味]
company [意味] 会社、企業、仲間
policy [意味] 政策、方針、手段
official [意味] 公の、政府の、公認の、公式の
in-house [意味] 社内の、企業内の
language [意味] 言語、言葉
official language [意味] 公用語
absorb [意味] ~を吸収する、吸いこむ、取り入れる、熱中させる
accompany [意味] ~に伴う、付随する、添える、添付する
adopt [意味] ~を採用する、採択する、取り入れる、認可する
appoint [意味] ~を指名する、任命する、指定する、指示する

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