1993年度本試験第2問 A - 問5
文法・語法・熟語問題 (配点 2)

第2問 次の問い(問A, B)に答えよ。 (配点 58)

A 次の問い(問1~17)の空欄 ( 11  27 )に入れるのに最も適当なものを, それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。

問5 Although her parents had said "no" for a long time, they finally  15  her go to Europe alone.

① allowed     ② got     ③ let     ④ made

正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)

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[正解と解説]
正解は③のletです。

名詞の後に「動詞の原形」が来ていることから、使役動詞である③のletか④のmadeのどちらかが入ることがわかります。

どちらも「~させる」という意味になりますが、letは「許可を表すとき」、makeは「強制を表すとき」に用います。問題文は「両親がずっと反対していたが、ついに彼女が一人でヨーロッパに行くことを~した」意味ですので、「両親が許可する」内容になる③のletが正解になります。

使役動詞(make, let, have)は、センター試験など大学入試の問題で本当によくでてきますので、まだよく理解ができていない人は、参考書などでしっかり理解しておく必要があると思います。

使役動詞の種類と意味・使い方について、使役動詞の種類と意味・使い方の解説ページにまとめてありますので、よかったらご覧になって下さい。

文法に関する参考書は「総合英語Forest(桐原書店)」もオススメです。本当によくできた参考書で、説明がすごく丁寧でわかりやすく、文法をきっちり学ぶために通読するのもいいですし、文法の辞書的な使い方をしてもいいと思います。

allowの場合、「動詞の原形」の代わりに「to 不定詞」の形であれば、ほぼletと同じ意味になります。

let: let + O(人) + 動詞の原形
allow: allow + O(人) + to 不定詞

getも、目的語Oの後に「to 不定詞」を置くと、「~させる、してもらう」という意味なります。getの場合、「説得して~してもらう」という意味合いになります。

[問題文の和訳(直訳調)]
Although her parents had said "no" for a long time, they finally let her go to Europe alone.
彼女の両親は長い間反対と言っていたが、彼ら(彼女の両親)はついに、彼女が一人でヨーロッパに行くことを許した。

副文は過去完了形になっています。主文の時点(両親が許可する)まで、「反対した状態をずっと保っていた」という、過去のある時点を視点にした「継続」を表現しています。

[単語・熟語の意味]
allow + O(人) + to 不定詞 [意味] Oが~するようにさせる、するのを許可する(許可)
get + O(人) + to 不定詞 [意味] O(人)が~するようにさせる、してもらう(説得)
let + O(人) + 動詞の原形 [意味] O(人)が~するようにさせる、するのを許可する(許可)
make + O(人) + 動詞の原形 [意味] O(人)が~するようにさせる(強制)
for a long time [意味] 長い間

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