第1問 次の問い(A~C)に答えよ。 (配点 20)
C 次の対話において, ①~④の語のうち, ふつう, ほかの三つと比べて, 問1では
強く発音されるものを, 問2では
弱く発音されるものを, 一つずつ選べ。
問1
9
A: Wow, that's a strong wind outside today!
B: Yes, it
①is. I wonder if the trees
②can stand
③it.
A: Yeah, I think we'll lose some if it gets
④any stronger.
正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)
[正解と解説]
正解は④のanyです。
問1は強く発音される語を選ぶ問題ですね。短い会話で、難しい単語も出てきませんが、この問1はかなり難易度が高い問題だと思います。配点が2点ですので、試験中考え込んでしまい、時間を使いすぎてしまうと、配点が高い後半の長文問題を解く時間がなくなってしまいます。
少し考えてわからないようでしたら、配点が2点の第1問、第2問の各問はいさぎよくあきらめて、次の問に進んだ方がいいと思います。
Aがまず「うわー、今日外は強い風だね」と発言します。それに対してBが「うん、そうだね。私はその木々がそれ(強風)に耐えて持ちこたえることができるのかなと思う」と答えます。
Bの発言の文末のitは、a strong windを言い変えた語です。standは「立つ」という意味ではなく、「~に耐える」という意味で使われています。「wonder if(whether) ~」で「~かなと思う、~かどうかと思う」という意味になります。
③の代名詞のitは「a strong wind」の言い変えで既出の情報ですので、itは強く発音されません。「その木々がそれ(強風)に耐えて持ちこたえることができるのかな」ということですので、「耐えて持ちこたえる」のstandがないと、文の意味として成立しません。よって、standは強く発音されます。①のcanはそのstandを補足する助動詞ですので、強く発音されません。
最後のAの発言は「そうだね、もし風が少しでもさらに強くなるならば、私たちは何本かの木を失うだろうと思う」という意味なります。
最後のAの発言のitもa strong windを言い変えた代名詞のitです。この文のgetsは「get + C」で「(自)~(の状態)になる」という意味で用いられています。Cの部分にstrongerが入り、「さらに強くなる」という意味になっています。
このget strongerを修飾しているのが④のany「少しでも」です。このany「少しでも」は、gets stronger「さらに強くなる」に付加的に意味を添えているだけですので、gets strongerの方が強く発音され、anyは強く発音されません。
①のisの「Yes, it is」は、最初のAの「今日外は強い風だね」に、同意を示す発言です。「it is」は後ろに、「a strong wind outside today!」が省略されています。be動詞の後が省略されていて、be動詞が文末に来る場合、強く発音されますので、①のisは強く発音されます。よって、①のisが正解になります。
[問題文の和訳(直訳調)]
A: Wow, that's a strong wind outside today!
A: うわー、今日外は強い風ですね。
B: Yes, it is. I wonder if the trees can stand it.
B: はい、そうですね。私はその木々がそれ(強風)に耐えて持ちこたえることができるのかなと思っています。
A: Yeah, I think we'll lose some if it gets any stronger.
A: そうですね、もし風が少しでもさらに強くなるならば、私たちは何本かの木を失うだろうと私は思います。
[単語・熟語の意味]
wow [意味] おや、うわー
wind [意味] 風、強風
outside [意味] 外で、外部で、戸外で
wonder if(whether) ~ [意味] ~かなと思う、~かどうかと思う
stand [意味] (通常、否定文、疑問文、if節でcan、couldを伴って)~を我慢する、~に耐える、耐えて持ちこたえる
yeah [意味] うん、そうだね
any [意味] 少しでも
get + C [意味] (自)~(の状態)になる