センター英語筆記試験の各年度の過去問題を詳しく解説していきます。英語が苦手な人にも、苦手意識が少しでもなくなってもらえるように、できるだけ詳しく丁寧な解説を心がけていきたいと思います。
名詞のotherとanotherの用法・意味の違い |
[名詞のotherとanotherの用法・意味の違い]
形容詞のotherとanotherのおおまかな意味については、ほとんどの人が知っていると思いますが、名詞のotherとanotherの細かな用法と意味の違いまで知っている人となると、その割合はガクッと減るのではないかと思います。
問題を考える大学や予備校の先生が、入試や模試の問題として出題しやすい知識だと思います。実際、センター試験の問題として何度も登場しています。また、文法問題だけでなく、長文問題の問題文中に出てきてもおかしくないですので、名詞のotherとanotherの用法と意味を、細かなところまでまでしっかり理解しておきたいです。
名詞のotherとanotherのそれぞれの用法と意味については、以下の通りになります。
① another [意味] もう1つ、もう1人、別のもの、別の人
- たくさんあるもの(いる人)の中から、不特定のもの(人)を選ぶ(指し示す)場合に用いられます。
② other(s) [意味] 別の人、別のもの、違った人、違ったもの、他人、他の人たち
- 単数形の場合、any、one、some、noなどを伴って用いられます。
③ the other [意味] (2つ(2人)のうちの)残りの1つ(1人)
- 2つの事・物(2人)について述べる時、まず、「そのうちの1つ(1人)」と言う際、oneなどを用います。次いで、(あとの)「残りの1つ(1人)」と言う際に、the otherを用います。
例 昨日ケーキを2個買って、昨日、そのうちの1個(one)を食べ、今日、残りの1個(the other)を食べた。
④ the others [意味] (複数のもの(人)のうちで)残りの全部(全員)
- 3つ(3人)以上の複数の事・物・人について述べる時、まず、そのうちの1つ(1人)または複数の事・物・人について述べ、次いで、(あとの)「残りの全部」という際に、the othersを用います。
例 昨日ケーキを4個買って、昨日、そのうちの2個を食べ、今日、残りの全部(the others)を食べた。
ただし、例えば、ケーキを4個買って、先に3個食べて、今日残りの全部(1個)を食べたと言う場合、残っているケーキは1個だけですので、「残りの全部」の表現は、the othersではなく、the otherになります。
例 昨日ケーキを4個買って、昨日、そのうちの3個を食べ、今日、残りの全部(1個)(the other)を食べた。