第2問 次の問い(A~C)に答えよ。 (配点 44)
A 次の問い(問1~10)の
8 ~
17 に入れるのに最も適当なものを, それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。ただし,
15 ~
17 については, ( A )と( B )に入れるのに最も適当な組合せを選べ。
問8 ( A ) I discovered today during craft class was ( B ) I really enjoy making jewelry.
15
① A:That B:that ② A:That B:what
③ A:What B:that ④ A:What B:what
正解と解説はこの下にあります。
(このページが表示された際、正解まで一緒に見えてしまわないように、正解と解説を少しページの下にずらして書いています)
[正解と解説]
正解は③です。
まずは「was」の前までの部分を見て行きます。動詞の「discovered」があります。「discover」は「他動詞」ですので、目的語が必要になります。しかし、「discovered」の後に、目的語となる単語がありません。通常の文・節であれば、本来あるはずの名詞が抜けていることから、「was」までの部分は関係詞節で、( A )には関係代名詞が入るはずと考えることができます。
「That」が関係代名詞の場合、先行詞が必要になりますが、「That」が入る( A )は文頭で、先行詞となる語がありませんので、( A )に「That」が入る①と②は選択から外れます。
「What」が関係代名詞の場合、whatの中に先行詞が含まれているので、先行詞は必要ありません。「~であること(もの)、~すること(もの)」という意味になります。
先行詞が含まれているので、関係代名詞の「What」は文頭に置くことができます。「What」が( A )に入ると、「was」までの部分は「私が今日の技術(工芸)の授業の間に気づいたことは~だった」という意味になり、文法的にも意味的にも適切ですので、( A )には「What」が入ります。
次に( B )を見て行きます。( B )以下の節は、「私は本当にジュエリーを作ることを楽しんでいる」という意味になります。「enjoy making」は、「enjoy + doing」の表現ですね。
「enjoy」は「動名詞」を目的語に取ることはできますが、「to 不定詞」を目的語に取ることができません。
動詞には、「to 不定詞」を取ることができない動詞、逆に、「動名詞」を取ることができない動詞があります。また、「to 不定詞」、「動名詞」の両方を目的語に取ることができますが、「to 不定詞」か「動名詞」かによって、意味が違ってくる動詞などがあります。
総合参考書などで、解説とともに動詞がリストアップされていると思います。文法・語法問題頻出の知識ですので、機会を作ってまとめて覚えておいた方がよいと思います。
「to 不定詞」か「動名詞」かによって、意味が違ってくる動詞「stop」、「remember」、「need」については、下記のページで簡単に解説してありますので、よかったら見てみてください。
[
「stop + to 不定詞」と「stop + doing」の意味の違いの解説ページ]
[
「remember + to 不定詞」と「remember + doing」の意味の違いの解説ページ]
[
「need + to do」と「need + doing」の意味の違いの解説ページ]
( B )以下の部分は、前半部と違い、名詞の抜けがなく、文として完成しています。よって、( B )に入る語は、関係詞ではなく、接続詞であると判断できます。
「what」は、接続詞となる用法はありませんので、( B )に「what」が入る④は選択から外れます。
「that」には接続詞の用法があり、「~であるということ、~するということ」という意味があります。
( B )に「that」が入ると、「技術(工芸)の授業の間に気づいたことは、私は本当にジュエリーを作ることを[楽しんでいるということ]だった」という意味になり、文法的にも、文脈的にも適切ですので、( B )には「that」が入ります。
( A )に「What」が入り、( B )に「that」が入りますので、正解は③になります。
問題文を分解すると、「What I discovered today during craft class」までが主語(S)、wasが動詞(V)、thatが補語(C)となり、that以下の「I really enjoy making jewelry」が、thatの具体的な内容を説明しています。
[問題文の和訳(直訳調)]
What I discovered today during craft class was that I really enjoy making jewelry.
私が今日の技術(工芸)の授業の間に気づいたことは、私は本当にジュエリーを作ることを楽しんでいる、ということでした。
[単語・熟語の意味]
discover [意味] ~を発見する、知る、~がわかる、~に気づく
craft [意味] 工芸、技術、技能
class [意味] クラス、組、授業、階級
really [意味] 本当に、実際に、本当は、実際は
enjoy [意味] ~を楽しむ、~が楽しい
enjoy + doing [意味] ~するのを楽しむ、~するのが楽しい
during [意味] ~の間ずっと、~の間に
jewelry [意味] 宝石、貴金属、ジュエリー、装身具